長屋のカタルテが冷え込む季節になってきました。
エモンさんの毛皮が羨ましい……
今月の残りの営業日は28(金)29(土)。
平日の金曜日にopenしているのは珍しいです。
平日のほうが来店しやすいお客様、お待ちしております。
2016年最初の実店舗営業日。
今日は、ご夫婦で器を見に来てくれるお客様がいつもより多くいらっしゃいました。
「これがいいんじゃない?」
「僕はこれが気に入ったよ」
「私はこれが使いやすそうだと思う」
2人でいろいろ相談して、ご購入いただいた器。
お店をしていて、嬉しくなる時間でした。
もとは売り物だったのですが、エモンさんが爪を砥いじゃったのでお店用にしていました。
でも椅子に一目ぼれされたお客様があり、今日、旅立って行きました。
自転車でしたが、「ぜひ今日持って帰りたいと」と、自転車のカゴに椅子を紐でくくって、どうにか持ち帰っていただけました。
エモンさんの痕跡の残る椅子。
でも、この椅子のシルエットや背もたれのデザインなどとっても気に入られていたので、
きっと大切に使っていただけるんだろうなぁと思います。
私も、骨董市のおっちゃんが座っている椅子を売ってもらったり、
閉店するお花屋さんから木箱を譲っていただいたり、
それらを抱えて電車に乗って帰って、目立ってた思い出があります。
気に入ったものを持ち帰る時って、重たくても大きくても、本当に嬉しくてウキウキする時間なんですよね。
お客様との話の中で、お店のコンセプトみたいな話になることがあります。
カタルテの器は店主の私がひとつひとつ選んだもの。
自分だったらこれがいいな、という価値観で選んでいます。
社会人になってから、ずっと市内のマンションで独り暮らしをしていた私。
都会の一人暮らしの部屋の食器棚やテーブル、インテリアにも合う作家ものの器。
気軽に使いやすく、でも、ちゃんと手づくりの味わいや雰囲気を感じられて、
使っていると気分があがるもの。
手づくりの器って価格は作家さんによってマチマチですが、
あまり高いと割らないように、汚さないようにと、結局使わずじまいなことも多い。
「器は生活の道具で、使ってなんぼ」
「たまに割っちゃって買いなおす楽しみも良し!」
というカタルテの器は3000円前後の器がメインです。
作家さんの器、と聞くと敷居が高くて、取り扱いが難しそうなイメージを持たれがち。
手仕事の器を使い始める第一歩のお店になったら嬉しいなぁと思います。
もっと日常の中に、
お洋服を買うように、
気軽に手仕事の器を楽しんでください。