「吹きガラス」のイメージというと、
吹き竿に口をつけて、竿先のガラス玉を「プー」っと膨らませる。
その先は??
ものすごく簡単にいうと、
膨らんだガラスの底部分を形成し、そこに別の竿を付けます。中心点から少しでもずれたらアウト。
この別の竿を付けるときの溶着材として、溶けたガラスを少し竿先につけています。
この小さなガラス種が「ポンテ」。
だから竿の名前も「ポンテ竿」。
ポンテはイタリア語では「橋」を意味するらしいです。
なるほど~のような、そうでもないような…
器の底部分にポンテ竿をつけたら、吹き竿をはずします。
吹き竿をはずした穴を広げ、整え、器の口縁に仕上げていくわけです。
形が仕上がったら、ポンテ部分を切り落とし、ポンテ竿から外して完成。
切り落とした時にできる底中央の丸い傷跡。
これが「ポンテ跡」とよばれるものなんです。
一見、傷のようにも見えるかもしれませんが、「ポンテ跡」は吹きガラスの手仕事の証し。
知っていれば、その跡にも愛着ひとしおです。
作家さんによっては綺麗に削ったり、わざと残したままだったり、といろいろ。
ぜひ皆さん、吹きガラスの作品を手にとって、
「はいはい、ポンテ跡ね」と、知ったかぶりで見てみましょう~
福地眞一さんのグラスのポンテ跡
中央のマークは福地さんのサインマークです
来月からはじまるガラス作家4人展「7月のガラス」は
2016年7月 2(土)・3(日)・4(月)・16(土)・17(日)・29(金)・30(土)・31(日) の8days
12:00~18:00(普段の営業は17:00までですが、ガラス展時は18:00まで営業)
カタルテ実店舗へのアクセス→コチラ
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食卓に使うものをメインにしたガラス展。
吹きガラスのグラス類や、ピッチャー、お皿に箸置き、花器等、たくさんのガラス作品で店内いっぱいに並びます。
4人のガラス作家の作品を同時にみることができますので、見ごたえ十分。
お気に入りのガラス食器を探しに、ぜひご来店ください。
作家 : 荒川尚也 / 大河内夏樹 / 大武幸子 / 福地眞一